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Drawing 03

Drawing 03

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安井 ちさと / Chisato Yasui

ドローイング 制作年 2023

ケント紙に インクと木炭

額装サイズ:48.5 × 64.2 × 2cm

 

[作品について]

わたしにとって、ドローイングは身体表現といっていいと思っています。 自分の体の軸から、肩、腕、そこから手、指先へと伝わって出てくる動きを、さまざまな素材 で捉えていくプロセスのなかで、作品が浮かび上がるようにして表出します。(正直、それは 陶の制作でも、ペインティングでも、どんな手法、素材であっても同じかもしれないのです が。とりわけドローイングは、というところで。) 自分の中にある律動というか、わたし特有のテンポを、描くというよりも映像を撮影するよう に映し出す、そんな感覚でドローイングとは向き合っています。 素直に実直に自分の身体と向き合いたいというのは私の中に常にある気持ちで。 だから、ドローイングはどんなことにも身構えず、リラックスするための作業でもあるし、自 分の体の芯を捉えていくような、あるいは、その瞬間の自分の感覚とか感情の位相を探りあて る作業でもあるのだと思います。 ダンサーの即興を観るのがわたしはとても好きなのですが、それとどこか似ているものがある かもしれません。わたしは踊ることにあこがれつつ踊るという表現手法は選ばないけれど、そ の分自分の身体をいろんな素材の篩にかけて感覚それ自体を躍らせて、いろんなかたちで表出 していることなのだろうと、最近はそう思っています。 ドローイングはそれが、実は私の作品のなかでも一番ストレートに現れているのではと、私自 身は感じています。

[作家について]

1984年愛知県名古屋市生まれ。現在茨城県結城市の自宅に併設された工房で制作をしてい る。 幼いころから絵を描くことや、現実の世界を手掛かりに空想の物語をつくるのが好きだった。 高校は愛知県立旭丘高校美術科、油画で卒業。大学は筑波大学芸術専門学群へ進学。そのまま 油画を専攻するつもりだったが、大学 2 年次に陶芸に出会い、専攻を油画から陶芸に変える。 2010年、筑波大学大学院芸術専攻デザイン領域、工芸・陶磁を修了。 縄文時代から続くとされる陶芸の伝統的な技法、「紐づくり」を制作手法としつつ、型にとら われることのない伸びやかな作品をつくることに定評がある。 2015年に SILVER SHELL で初個展「カワヲ辿ル」開催後、本格的に作家として活動を始 める。国内のギャラリーなどでの個展開催、グループ展に参加に加え、2018年からは国外 での活動も活発に行い、グループ展参加のほか、陶芸や現代アートのコンペティションに多数 入選、入賞している。 2023年は台湾、富貴三義・鶯歌美術館でのグループ展、スイスの AIFA での二人展に参 加。またイタリアで開催された、The 30th Grottaglie Contemporary Ceramic Competition Prize では Honorable Mention Prize を受賞。10月にポルトガルで開催される XVI Averiro’s Ceramic Biennale では今回 SMP Galley で展示されている“Profile”シリーズの別作品 2 点が展 示予定


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